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認定製品〈第1回認定〉
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クリアーボイス クリアーボイス
伊吹電子(高津区)は、電子機器類の製造、実装などを手がけるベンチャー企業。消費者向けに製品として初めて開発したのが音声の拡聴器、「クリアーボイス」である。
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製品仕様
・電 源: 単4電池×2本 電池寿命連続使用約200時間(アルカリ電池使用時)
・周波数特性: 200Hz〜5KHz 最大利得:40dB イヤホンインピーダンス:16オーム
・サイズ: H110×W46×D23 50g
・付属品: 音量調整付 両耳イヤホン 単4電池2本 ストラップ 取扱説明書
身近な所から生まれた発想のヒントが、ものづくりの原動力に。

「必要は発明の母」と、言われる通り、実際に母親への孝行心が新しい製品誕生となった。伊吹電子の「クリアーボイス」は、手で持って使う音声の増幅器で、同社では独自に「音声拡聴器」という名称で呼んでいる。
開発のきっかけは、「年老いた母の耳が聞こえにくくなってきたため、市販の補聴器をプレゼントした。しかし、私が訪ねた時だけは使うが、普段は使っていない様子だった」と、松田正雄社長は打ち明ける。母に理由を聞くと、はっきりとは言わないが、あまり便利ではないということだった。
日々ものづくりに精を出す松田社長は、持ち前の創造力を発揮、「それなら自分で作ってみよう」ということになった。
まず、「補聴器」という商品を徹底的にリサーチした。さらに多くのユーザーの声も直接聞いた。その結果、不自由なく生活している健常者には気がつかないことが次々と分かってきた。
例えば、「普段耳に入れっぱなしにするので雑音まで拡大される」、「会話のときだけ使いたいが、装脱着が面倒」、「ボタン電池は1日で切れるし、小さすぎて自分で交換できない」などの問題点を指摘された。
これらの声をまとめ理想の商品像を集約すると「スイッチを簡単にする、使いやすいようにある程度の大きさがある、どこでも買える単4電池を使う」といった製品のイメージが固まり始めた。

試作第1号はダンボール製

そこからの行動が早かった。まず第1号機の試作に取りかかる。「筐体はダンボール。モノになるかどうかも分からないのに、金型は使えません」と社長は、開発秘話を打ち明ける。
この筐体に基板、電池、スピーカー、スイッチを取り付けただけのシンプルな構造だ。
工夫したのはスイッチで、握ればオン、はなすと自動的にオフになる構造。つまり、「声を聞きたいときに耳元まで持っていけば既に電源が入っている」という仕組み。
早速、試作品を近所の人や親戚の人に使ってもらい、感想を聞くと「こんなものが欲しかった」、「これなら買いたい」などと、皆、一様に高い評価が得られた。
矢継ぎ早に2号機3号機と試作を進めた。3号機から筐体に携帯電話を流用、ここでも金型は使っていない。結局、金型は現在の最終製品用に作った。少しでも安くと中国、韓国、タイのメーカーとも交渉したが、最終的には国内のメーカーに決めた。
「うちのような少量生産品の場合、1000個作って全部売れたらまた、1000個射出成型してもらうというパターンのほうが、品質的にも資金繰り的にもうまくいく」という。

市の高齢者祝い寄贈品の対象に

こうして99年、「クリアーボイス」が世の中に初めて出た。当初は、高齢者の会話用、団らん用と思って開発したが、広く出回るといろいろな使い方があることが分かってきた。
川崎市は米寿、白寿を迎える高齢者にお祝い品を贈っているが、この地元のオリジナル商品でしかも高齢者にやさしい製品である「クリアーボイス」を見逃すはずもなく、03年には米寿の04年からは米寿、白寿のお祝い品として選定されている。
「中小企業にとって、新製品を開発することは、資金と時間、労力を使いながら売り上げに結びつくまでに時間がかかるため厳しいものがある。しかし、幸いに下請け中心だった当社でもダイレクトにユーザーが見える最終製品を持つことができた。これが“ものづくり”の楽しさでもある。次は医療器、介護関連の製品を開発したい」と、松田社長は新たなものづくりにチャレンジしようとしている。

認定委員の評価
・廉価で使いやすい 
・今後の高齢化社会のニーズに対応
・売上実績がある
・市の敬老祝いの記念品に選定されている
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