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認定製品〈第1回認定〉
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サイクルン サイクルン
「なぜ、こんなに自転車が多いのか」―。
JR川崎駅に降りたった人の多くが抱く感想だ。歩道が狭く、すれ違いにも苦労するありさまだ。この、いわば「負のイメージ」に着眼した企業がある。
自転車利用者にはもちろん、管理する自治体にも喜ばれる駐輪場ゲートシステム「サイクルン」を開発した東海技研(高津区)である。
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同級生が定年後、技術者として参加

同社は、電子機器、一般機械の設計、OEM(相手先ブランドによる生産)を手がける中小の部品メーカーである。自社のオリジナル商品を開発することができたのは、川久保洋社長の高校時代の同級生の存在があったから。同氏はいまでも同社執行役員を務めているが、大手メーカーを定年退職したばかりのころ、社長が「週に1日だけ」という条件でヘッドハントした。
01年当時、社長の頭を悩ませていたのは、軽くて使いやすい駐輪場ゲートのことだった。同氏になにげなく相談したところ翌週には基本的なアイデアができ、約1ヶ月後にはパテント申請、02年には販売を開始するに至った。熟年技術者にポツンと投げかけた一言が同社の業容を一変させることとなった。

シンプル構造で通過もスムーズ
「サイクルン」の仕組みはこうだ。駐輪場のゲートとなる回転扉2枚で構成するだけのシンプルな構造である。しかし、この扉は、ベルトで一方が回転すると同じ角度だけ連動するよう結ばれているところがミソになっている。また逆回転しないようクラッチを効かせているのも特徴だ。
上から見た図で横扉をA、縦扉をBとして説明すると、
1. T字型でロックされている状態。自転車がAを押すことでロック解除される。
2. Aを押しながら進むとBも同角度で連動Aが45度回転したところBも45度回転し丁度直角になった。
  この時点で後続車は進入できない。これまでの動きによって内部のカムに回転力を蓄積している。
3. 自転車を進めて逆T字となっている。ここからはカムの力で1の状態に復帰しようとする。
4. カムの力でAが自転車の尻を押すように動く。
5. 1の状態でロックされる。
従来のゲートは、朝のラッシュ時など自転車が連続して通過すると、安全上から扉がしまらず、不正利用の温床になっていた。また、連続通過を防止するねらいでゲートの動きを重く、遅くすると、行列ができ、利用者から不満が出る。「サイクルン」は構造上、連続通過ができないようになっていながら、通過もスムーズなど、これまでの駐輪場ゲートの問題を一挙に解決した。
駐輪場システムの価格破壊

「サイクルン」はこのゲートだけでなく、料金を徴収する管理システムと組み合わせることでより威力を発揮する。駐輪料金は100円程度と安いことが多く、料金徴収のコストのほうが高いことも多い。「全国に1万ヶ所あるといわれる有料駐輪場のほとんどが赤字で、その原因は人件費にある」といわれる。多くの自治体で予算削減の取り組みが始まっているが、赤字が見込まれる駐輪場をこれ以上増やすわけにはいかない、という台所事情がある。
ところが、サイクルンを使えば「管理者の数を5人から2人にでき、赤字が黒字に転換する」と川久保洋社長は力説する。そうなれば、行政の予算もつきやすくなる、駐輪場が増えて利用者の利便性も向上するというプラスの循環が生まれる。
「サイクルン」はシンプルなシステムだからこそ、設備費、建設費、維持費のすべてが、従来のゲートの3分の1のコストでできるという。ちなみに入り口ゲート3ヶ所と出口ゲート2ヶ所に管理システムを付けた800台収容の駐輪場は、これまでは3000万円ほどかかっていたものが、約1000万円でできる。自治体などはリースが使えるため、導入すればするほど儲かる可能性が高いという。
川久保社長は「3年以内に国内シェア70%」も夢ではないと意気込んでいる。同社はまだ、高津区の中小企業だが、サイクルンの売上構成比がぐんぐん上昇しており、将来は、「サイクルンの東海技研」として、全国に知られる日も遠くない。

認定委員の評価
・エネルギー不要の省エネ製品 
・自転車の多い街である川崎らしさがある
・快適なまちづくりに貢献する
・国内に広く需要があり市場性が高い
・維持コストが3分の1に
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