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認定製品〈第2回認定〉
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KIS-501 KIS-501
光導波路自動調芯装置は、単一の光ファイバーを分岐する接続部で適切な位置で光の軸を合わせ接合させる装置として国内シェアーの3割を占める。
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調芯といえば「久下精機」への第一歩

次世代ネットワークでは、伝送容量の増大による光信号を光のまま切り替えるスイッチが必要になる。また、光ファイバーによる家庭向けデータ通信サービス(FTTH:Fiber To The Home)が普及するなかで光信号を分岐するスプリッタやPON(Passive Optical Network)トランシーバなどの光通信デバイスが必要になる。
これら光デバイスを生産するのに重要な工程が、光の通る道(光導波路)の軸を正確にあわせる「調芯」という作業である。これをいかに短時間で正確に行ない、接合するかが調芯装置の性能といえる。
久下精機は、昭和25年(1950年)創立であるから55年の歴史がある。精密部品加工を行い、さらに光学系製品加工を行い、主に大企業のOEMで調芯装置のメカ部分の加工を行ってきた。転機は、光学機器の移動台であるステージを制御するアプリケーションソフトの開発に成功し特許を取得したことである。
平成10年に、この「精密加工技術」、「調芯技術」、「アプリケーションソフト」の3つの技術をもとに自社製品の光導波路自動調芯装置が開発された。
久下社長は、「調芯といえば、久下精機といわれるようになりたい。」という。OEM加工から自社独自の製品をつくりあげた自信が言わせる一言である。これから国内のみならず、世界で確実に拡大する光通信を見据えて、その基礎技術となる「調芯」で世界に挑戦しようとしている。

内製化へのこだわり
光導波路自動調芯装置(KIS-501)は、ほとんど手づくりのようにしてつくられる。それは、装置が納入先の様々な生産状況に合わせてつくられるからである。久下社長は、むしろ注文製品的生産にこだわっている。そのこだわりが、「内製化へのこだわり」につながっている。部品の加工と処理、装置の設計・開発・組立・調整、電機回路設計、アプリケーションソフト開発を内製化している。
光通信デバイスの調芯においては、0.1マイクロメートルの精度が要求されるが、その装置を支える土台となる直動ステージが不安定では、調芯ができない。ステージは微細に動くが、その際の揺れが収まってからさらに調芯するという作業を繰り返す。よって、揺れている時間をいかに短縮させるかがポイントになる。一般的にはステージを支える部材はアルミ板を重ねてねじ止めして用いられている。しかし、久下精機のステージは、削り出しのステンレスで製作し、ねじを減らすことで剛性を高めるとともに安定性を確保している。
また、顧客は独自の様々な要求を行う。さらに、追加の仕様、新たに付け加える機能などの要求もある。量産化製品では、顧客の要望に応えることができない。それら要求に迅速にかつ妥協しない製品をつくるためにも、ステージを内製化することが必要であると久下社長はいう。それが現在の久下精機の強みとなっている。
独自ソフト「コックピット」の開発

高精度の自動調芯と接着をするためには、機械部分が優れていても、機械を動かす頭脳が必要である。0.1マイクロメートルの精度で動かす指示をだずソフトが必要となる。それが、独自開発のモーションプログラムである「コックピット」と呼ばれるアプリケーションソフトである。このソフトの特徴は、最大32軸のモータをシーケンスプログラム(実行ファイル)で動かすため、顧客がもとめる仕様に随時適応できるソフトとなっていることにある。よって、製品ごとに顧客の仕様に合わせたプログラムを用意することができる。これも「内製化」による久下精機が提供できる強みの一つといえる。
調芯の手順は、入射アレイ(入る側の光ファイバー部品)と出射アレイ(出る側の光りファイバー部品〕とを設置し、光が通るように軸合わせを行うが、最初に粗引き工程といい概ねの軸合わせをして、第二段階で精密に軸合わせを行い入射と出射の芯を合わせ、その状態で接着する。この段階的作業を行うのが「コックピット」の特徴となっている。もう一つの特徴は、歯車の特性であるバックラッシュ(歯車の回転が反転する時に歯車が一瞬離れることで動作が止まること)の補正を、空転分以上に回転させてから再度反転させて機械誤差なくしている。
久下社長は、このような光導波路自動調芯装置の独自の開発技術をもって、国内のみならず、アジアを中心とした世界戦略を描いている。

認定委員の評価
・高い加工技術と制御ソフトを組合わせた製品
・制御ソフトによって市場競争力をもつ製品
・高品質と低価格を実現した製品
・大きな市場ではないが、一定のポジションを確保した製品
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