次世代ネットワークでは、伝送容量の増大による光信号を光のまま切り替えるスイッチが必要になる。また、光ファイバーによる家庭向けデータ通信サービス(FTTH:Fiber
To The Home)が普及するなかで光信号を分岐するスプリッタやPON(Passive Optical
Network)トランシーバなどの光通信デバイスが必要になる。
これら光デバイスを生産するのに重要な工程が、光の通る道(光導波路)の軸を正確にあわせる「調芯」という作業である。これをいかに短時間で正確に行ない、接合するかが調芯装置の性能といえる。
久下精機は、昭和25年(1950年)創立であるから55年の歴史がある。精密部品加工を行い、さらに光学系製品加工を行い、主に大企業のOEMで調芯装置のメカ部分の加工を行ってきた。転機は、光学機器の移動台であるステージを制御するアプリケーションソフトの開発に成功し特許を取得したことである。
平成10年に、この「精密加工技術」、「調芯技術」、「アプリケーションソフト」の3つの技術をもとに自社製品の光導波路自動調芯装置が開発された。
久下社長は、「調芯といえば、久下精機といわれるようになりたい。」という。OEM加工から自社独自の製品をつくりあげた自信が言わせる一言である。これから国内のみならず、世界で確実に拡大する光通信を見据えて、その基礎技術となる「調芯」で世界に挑戦しようとしている。 |