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認定製品〈第2回認定〉
 認定製品第2回認定 > 【KIS-501】 久下精機 | 【リングビー】 三喜工業 | 【SWT-9000シリーズ】 サンコウ電子研究所 |
> 【WINTEX-880A】 太陽電音 | 【湿式プラスチックス処理油化装置】 テスコジャパン |
> 【キットパス】 日本理化学工業 | 【Stag Beetle】 日の出製作所 |
SWT-9000シリーズ SWT-9000シリーズ
自動車や家電製品の塗装皮膜、橋梁などの防食皮膜の厚さを非破壊で測定する計測器で、国内の3割のシェアを占める
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膜厚計の原理

サンコウ電子研究所は、昭和38年の創業以来、各種の検査機器を製造販売してきた。「地道に検査機器をつくり続けてきて、膜厚計では国内のトップメーカーになりました。」と浅野社長は笑顔で話す。
塗装皮膜やライニング膜などの重防食皮膜の厚さを非破壊で知りたいというニーズは古くからあり、電磁気の原理を利用して行われてきている。
皮膜の厚さを測る原理は、基本的にコイルに電気を流すと発生する「磁束」の変化を見ることで測ることができる。皮膜がのっている金属材料によって二つの方法がある。一つは、鉄のように磁石が吸い付く強磁性金属材料の場合は、「電磁誘導式」といい鉄芯を軸としたコイルを鉄板に近付けると磁束が変化し、コイルに流れる電流の変化を知ることで、膜の厚さを測ることができる。もう一つは、アルミのように磁石が付かない非磁性金属材料の場合である。コイルから発生する磁束を金属材料に近付けると、金属板(例えばアルミ板)に渦電流が発生するが、その渦電流の変化を知ることで膜の厚さを測る方式を「渦電流式」という。
「今回、ブランド認定をいただいた膜厚計は、この両方式で12器種になりますが、いずれも計測値を数字で表示するデジタルタイプのものです。以前の型は、メーターの針の動きで膜厚を計測するアナログ型だったのですが、デジタル式になったことにより計測がスムースで、使いやすくなり、データの処理も格段と便利になりました。」と自信の製品である。

空中でドリフトをキャンセルする
「膜厚計は、厚さ0.1マイクロメートルの分解能で測定するため、非常に微妙な補正が必要になるのですが、簡単な操作で補正ができることが求められます。器械は同じにつくっていてもそれぞれ個性が出てきます。例えば、測定材料に接して測る部分(プローブ)と計算をする本体が取り替わると、計測結果が違ってきます。」という。さらに計測中に発生してくるノイズやドリフトをキャンセルすることで、計測結果を安定させる必要があり、プローブを材料から離している間にノイズやドリフトの影響を補正するようにしてある。使用者は、補正を気にすることなく、順次計測ができる。
「計測器は、一つーつが手づくりみたいなものです。」と計測器の難しさを語る。
膜厚計測は、塗装、メッキなどの表面処理を施す金属母材の腐食、防食の目的で広範囲に利用されている。自動車や船舶、家電製品、また鋼構造物である橋梁、水門、鉄塔さらに地下に埋設されるガス・水道・電力管などの塗装の品質管理、保守管理において重要になる。
また、塗料の使用量の適正化、省資源化などにも役立っている。しかし、「これら広いニーズの一方で、生産拠点の国外移転や公共事業の低減から、国内市場の縮小傾向も見られ、また、母材となる材料が金属からプラスチック製への転換も見られる。これら厳しい状況をふまえると、海外に進出することを視野に入れなければならない。」と新しい市場への挑戦が待ち構えている。
競争相手はヨーロッパ製品

現在、膜厚計の国内市場ではトップメーカーとなっているが、「最近は、膜厚計の先進であるドイツやイギリスのメーカーが機能性能の高い安価な製品を提供しつつあり、国内も競争が激しくなりそうだ。」と浅野社長は気を引締めている。ドイツとイギリスのメーカーは、伝統と深い科学的成果の蓄積を基盤として、世界のマーケットに展開を図っている。
しかし、浅野社長の目は、その本場であるヨーロッパ市場にサンコウ電子研究所の製品を持ち込むことに向けられている。そのためにも、製品性能の向上とコストの削減、手づくりの良さを維持した量産化などを課題としてあげている。国内トップの膜厚計メーカーもその地位に安住はできない。世界で売れる製品にさらに進化していく。

認定委員の評価
・知的財産を複数取得しており、今後の発展に期待
・マーケットリーダーとして優れた製品
・技術力のあるメーカーの製品
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