サンコウ電子研究所は、昭和38年の創業以来、各種の検査機器を製造販売してきた。「地道に検査機器をつくり続けてきて、膜厚計では国内のトップメーカーになりました。」と浅野社長は笑顔で話す。
塗装皮膜やライニング膜などの重防食皮膜の厚さを非破壊で知りたいというニーズは古くからあり、電磁気の原理を利用して行われてきている。
皮膜の厚さを測る原理は、基本的にコイルに電気を流すと発生する「磁束」の変化を見ることで測ることができる。皮膜がのっている金属材料によって二つの方法がある。一つは、鉄のように磁石が吸い付く強磁性金属材料の場合は、「電磁誘導式」といい鉄芯を軸としたコイルを鉄板に近付けると磁束が変化し、コイルに流れる電流の変化を知ることで、膜の厚さを測ることができる。もう一つは、アルミのように磁石が付かない非磁性金属材料の場合である。コイルから発生する磁束を金属材料に近付けると、金属板(例えばアルミ板)に渦電流が発生するが、その渦電流の変化を知ることで膜の厚さを測る方式を「渦電流式」という。
「今回、ブランド認定をいただいた膜厚計は、この両方式で12器種になりますが、いずれも計測値を数字で表示するデジタルタイプのものです。以前の型は、メーターの針の動きで膜厚を計測するアナログ型だったのですが、デジタル式になったことにより計測がスムースで、使いやすくなり、データの処理も格段と便利になりました。」と自信の製品である。 |