日本ベーシック株式会社は、2005年創業の新しい会社である。勝浦雄一社長は、三菱レイヨンに長く勤め、主に「クリンスイ」という浄水器の事業にたずさわってきた。家庭用の浄水器は、もともと飲める水をより美味しい水にすることを目的としている。1995年1月17 日「阪神淡路大震災」が起きた。破裂する水道管から道路に水が溢れて飲み水が確保できないという映像が流れていた。また、アフリカでは水が汚く、毎年水からの感染症で数百万人の子供が死んでいっているという事実を知ることとなる。家庭用浄水器の事業をしながら、どうしたら安全な水が確保できるかということが頭から離れなくなっていた。災害時やアフリカでは電力やガソリンが容易に手に入らないならば、人力= 手動で近いところの水を飲料水に変える方法が必要になると思いついた。自転車に搭載することで、水のある場所に移動して、自転車の力で水を汲み上げ、浄化することが出来るというアイディアが浮かんできた。アイディアをじっくり醸成した後、34年勤めた会社を辞してアイディアを実現させるべく日本ベーシックを立ち上げるにはそれなりの勇気が必要であった。時に防災への関心が高く、大きな震災がいつ来るかわからない状況で、行政、町内会、マンション管理組合、病院などのコミュニティは自力で飲料水を確保できることの大切さを知り、モバイルウォーターの簡便性、利便性、機動性に対して高い評価を与えている。
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