神津精機は、戦後間もなくトランシットなどの精密機器の修理業としてスタートした。その後、自動車ランプ類の検査装置の製造販売を行
い、さらにレーザー光学機器全般の製造販売まで広がっていった。その間に技術的蓄積ができ、1975年に田無の原子核物理研究所に日本初の放射光専用分光器を納入した。これが、神津精機の一つの柱である「オーダーメイドによる精密機器」のうちの「実験・研究用精密機器」の始まりとなった。その後も、文部省高エネルギー物理学研究所に2結晶分光器の納入(1983年)、以後2結晶分光器を、米国ブルックヘブン国立研究所、米国アルゴンヌ国立研究所、欧州連合放射光研究所、兵庫県のSpring-8への納入と続いた。その結果、2結晶X線分光器の世界では世界一のシェアを誇るまでになった。2006年には米国連邦航空宇宙局(NASA)の研究所に汎用X線回析システムを納入している。この技術力を活かして、様々な産業分野の要請に応えて産業用精密機器の製造販売を行っている。特に、最新デバイスの組立調整装置や、微細な技術が要求される測定装置などの製品がつくられている。このように特殊な分野でのトップランナーとして地道に着実に技術力を伸ばしている。
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