わが国の生産技術が人間の勘と経験の旋盤加工からNC加工等のコンピュータ制御に変わってきており、優秀な旋盤加工技術者も高齢化してきている。そのような中でも、旋盤加工は進化している。ワンタッチジョーは、旋盤加工の高度化、高率化をはかるための工夫から生まれた製品である。
旋盤加工を始めるには被切削加工物(削ろうとする物)をチャックに取り付けるが、削る面に合わせて生爪で押さえるが、その作業に数十分かかる場合がある。さらに、別の面を削る場合には、再び生爪を換えたり面を合わせるために、再び数十分かかることになる。そこで、安達 社長が考え出したのが、6角形をした生爪で、6面(NC旋盤用は12面)を使うことで生爪を取り替えることなく、生爪をセットしたまま、6つの面(NC旋盤用は12面)のうち最適な面をワンタッチ操作で合わせるだけで被切削加工物を固定化することができる製品である。
|