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ロゴマークなどをプラスチック金型製作する際に |
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モルテック社は、射出成型用プラスチック金型を主要製品としている。クライアントから「いいデザインができても、つくることができないといわれてデザイン変更するのがつらい。」という声があり、その声に少しでも応えるために「今までにない綺麗なものをつくる」というコンセプトで新技術開発プロジェクトチーム「チーム匠」を社内に立ち上げた。そこから生まれたのがMVカットである。一般的にロゴマークは、蒸着処理(金属などの物質を高温で蒸発させて対象物に薄膜してつける)で行うが、高級感を出す必要のあるものは電気鋳造によるV溝加工を施した金型による凸マークがあるがある。しかし、それは高価になりかつ凸面は使用していくと表面が磨耗して傷ついてきてしまうという欠点がある。そこで、凹面にV溝を加工の実現への技術開発に取り組んだのが、チーム匠であった。オリジナル工具の開発、加工方法の開発、V溝加工角度条件などの技術開発により凹面へのV溝加工に成功している。現在の仕様としては、文字面凹量は0.2〜0.3mm、文字高さは2〜10mm程度、文字線幅は0.3mm以上、金型サイズは150×150mm〜400×450mmとなっている。さらに、高級オーディオのつまみなどの表面処理で行われていたスピン形状はこれまで電鋳金型でしか作ることができなかったが、MVカットで可能となった。また、MVカットは、MC加工により行うので、円形以外にも楕円形やハート形などの形の加工も可能となった。
MVカットは、微細度、シャープ度、面精度という高い機械加工精度を実現したのもだが、工具と条件を変えるだけで従来の金型加工と同じ方法でできる点に特徴がある。そのため、従来の電鋳金型に比べ2〜3割程度低コストが可能となっている。また、納期は電鋳金型が30〜40日かかるが、MVカットでは20〜30日程度で納入ができる。電鋳金型は磨耗しやすく痛みやすいが、MVカットは、長寿命となる。
モルテック社のMV加工技術開発の背景には、同社のデザインへの思い入れがある。それは、デザインは金型で決まると考えていることであり、作る側からの発信を心掛けていることにある。また、モノを作るには川上から入りたいという。川下に金型製品があれば、デザインが川上にある。デザインからモノまでへの一貫性が「モノづくりは楽しい」という松井社長の言葉となっている。MV加工技術は、これからも新しいデザインの発信を行っていくに違いない。また、そこから、これまでにない新しい製品が生まれれてくることが待たれる。
認定委員の評価
○ 特異技術で新たな展開は期待できる
○ 専用の工具開発など、高い技術力がある
○ 潜在ニーズは高い
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