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墓石の地震対策に対する意識の高まりを受け |
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墓石は大きく4つのパーツで成り立っている。上の段から「竿」、第2段が「上台」、第3段が「中台」、第4段の「芝台」と呼ばれており、これら4つのパーツは、引越しなどを想定して取り外せることを前程として建てられている。そのため、大きな地震があると、テレビ報道などでも墓石が多数倒れている姿を映し出して地震の大きさを視覚的に表現している。その結果、墓石がすぐ倒れること、その危険性が一般的に意識されるようになり、耐震性のある墓石が求められてきた。このような社会的背景を受けて、日本石材産業協会主催による公開耐震実験が行われた。冲セキは本公開実験に出展し全実験をクリアーした。その製品が免震金具Gである。他社にもクリアーした製品があるが、これらはいずれも接着材を使用したもので、接着剤を使用しない製品は免震金具Gのみである。なぜ、冲セキ社は、金具にこだわったのであろうか。それは、接着剤が、時間がたつと劣化すること、熱に弱いこと、取り外しに手間がかかるなどの理由によっている。免震金具Gは、ステンレス製で強度があり、長い使用に耐え、熱に強いという特性がある。さらに、接続する4つのパーツのそれぞれに円盤金具をアンカーボルトで固定し、心棒と回転金具で上下のパーツが固定される。
冲セキ社の名称は、沖縄県に由来しているが、中国との取引きを通じて、冲(日本語では同じおき、中国語でチュンと発音)は、中国での伸びる、発展するという意味であることから、現在の社名となった。冲セキ社は、石材の卸を行っているが、石材に新しい付加価値をつけることを求めていた。その時、阪神淡路大震災、新潟地震で墓石が4〜5メートルも飛ばされるのを見て、墓石の地震対策が必要であることに気付いたことが、免震金具Gの開発の契機となっている。開発は自社技術で行い、「石材の連結構造、墓石連結具」として特許を取得している。古い体質が残る石材の世界での新規開発指向は、まさに冲の字にふさわしいと感じる。
免震金具Gの開発とともに、冲セキ社のユニークさは、石材梱包にも現れている。従来、石材の運搬には、木枠が使われており、開梱するときに、石材を傷つけたり壊したり、釘が刺さったりすることが多く、非常に気をつかうと同時に時間がかかる作業となっている。冲セキ社は、段ボール梱包にすることに成功し、コスト削減、作業時間短縮、作業の容易性、石材の安全性を確保する技術をつくりあげている。また、木材から段ボールとしたことで、リサイクルも可能となり省資源にも貢献できる。このようなユニークな製品開発の展開は、新しい石材墓普及の課題の一つにコストがあげられる。一般にリチウムイオン電池は高効率であるが、高価格である。製造工程でなるべく人の手をかけないことで、品質および生産の向上をはかっている。川崎市川崎区水江町に量産工場が建設し2010年4月から年間20万セル工場が稼働し年産120万セルの規模まで拡大する予定となっている。新しいエネルギー時代を拓く生産拠点が生まれることとなる。
認定委員の評価
○ 石を扱う技術蓄積は十分
○ 他社に無い独自技術である
○ 人の安全や重要文化財の保護で貢献
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