空気圧エネルギーの数値化・可視化により工場の省エネルギー化を実現 |
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空気圧がエネルギーであることは、空気が力を伝えたり、圧縮された空気が膨張する時に力を生じていることから、経験的に理解できる。この「圧縮空気」をつくる際には圧縮機のポンプを電動機で駆動するが、その消費エネルギーは電力量として直接計ることが出来る。一方、圧縮された空気自体をエネルギーとして評価する方法は、これまで考えられてこなかったが、1999年、香川利春東京工業大学教授によって「空気圧エネルギー」として確立された。そこで空気圧エネルギーとは、「空気圧システムにエクセルギの概念を取入れ、空気から取り出すことが可能な有効エネルギーを表す」と定義された。
空気圧をエネルギーとしてとられ、そのエネルギー量を計測するものが「エアパワーメータ」である。エアパワーの測定は、ライン圧力空気圧(P)と大気圧(Po)と体積流量(Q)、空気温度(θ)をはかることでエネルギー量(kW)として表示される。例えば、絶対圧力0.6MPa、流量60m3/h(ANR)、空気温度を大気温度とすると、圧縮空気のエアパワーは約3kWとなる。エアパワーメータは、流量計と同じように管路内に接続し、瞬時にエネルギー量及び流量、圧力、温度、大気圧が表示される。また、積算値としてエアパワー積算量値、流量積算値が表示される。エアパワーメータを圧縮機出口から、末端までの経路に適宜設置してエアパワーを連続的に計測することで様々な分析が可能となる。
一般的な工場では空気力システムの電気使用量が全消費電力量の20〜30%を占めるといわれる。また、空気力システムのエア空気漏れは、エア空気消費量全体の10〜20%ともいわれている。そこで、エアパワーメータを要所に設置することで、圧縮機の稼働率や圧縮効率、配管のエネルギー損失を測定できる。その測定結果をふまえて、空気消費量の削減やエネルギー消費量削減の対策をたてることが出来る。また、東京メータ社では、エアパワーメータを使い空気圧システムの最適設計安全性、信頼性構築のための数値的データを計測、提供している。その一例として、1ライン10数台設置されている設備のメインラインに1台、枝分かれした配管にそれぞれ計10数台のエアパワーメータを設置し、24時間監視を行なっている。
また、新幹線車両用の空気圧システムの高効率配管設計を目的とした、基礎的データをエアパワーメータが提供している。
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