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認定製品〈第10回認定〉
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【NISSEI・マイクロ5AX】有限会社日成工業 | 【“省金”めっき技術】AI TECHNOLOGY株式会社 |
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省金めっき技術

 

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省金めっき技術

リードスイッチの分野で世界的企業に

省金めっき技術AI TECHNOLOGY株式会社 は、自動車のサスペンション制御やヘッドランプの異常を検出する目的で使われるリードスイッチ(磁気式の有無判定センサ)を国内で初めて民生用製品として開発した企業である。現在はリードスイッチや関連するセンサの開発・製造において世界的な企業になっているが、もともとはリードスイッチ内部にも使われている貴金属表面処理などの受託加工が事業の始まりであった。
 現在は、リードスイッチの接点めっきで培った貴金属めっき技術を軸に、電解および無電解の湿式めっき技術を外販している。対応している金属は、銅、ニッケル、錫、金、金合金、パラジウムなどで、殆どのめっき浴が自社開発品である。当社は、顧客の要求仕様に合致しためっき液とめっき工法を開発するなど、製品メーカーとして高度なノウハウを蓄積しており、製品作りで求められるめっき要件を的確にとらえたソリューション提供力も強みとなっている。北海道に設置しためっき研究所では、川崎工場と連携をとりながら新しいめっき液や工法の開発、不良解析/分析などを推し進めている。


チャレンジする姿勢が“省金”めっきを作り上げた

接点やコネクタなどの金めっきを施している電子部品の一番の課題は、部品コストの多くを占める金の相場価格が急変動するため、製品原価の低減余地が極めて少ないことであり、性能を落とさずにできるだけ金の使用量を低減したいと望むメーカーは多い。
 しかし、金めっきを薄く付けようとしても膜厚1μmを下回ると、欠点となるピンホールが指数関数的に増加し、耐食性の低下やはんだぬれ性(はんだの付きやすさの度合)の悪化、接触抵抗値が高くなる等の機能低下を引き起こす。こうした技術課題に対して、同社では開発に果敢に取り組んだ。
 大手メーカーでめっき技術の腕を磨き、「ピカピカのめっき」の専門家として2005年に同社に入社した二宮氏は、「ゼロからの自社開発」、「現場での観察と試行錯誤」といった原理原則からなる独自の「ものづくり哲学」を浸透させ、同社の技術力を引き上げてきた。そして、その原則を受け継ぐ若手社員を中心に、[1]極限までピンホールが少ない緻密な金めっき液、[2](基材と金の間の)下地めっき層の最適化処理などで“省金”めっきを実現した。そして、試行錯誤を繰り返し、従来金膜厚1μm以上が必要とされていた接点端子を金膜厚0.5μmと従来の約半分の膜厚でも同じ性能評価にすることに成功した。


完全自社開発のめっき液で高品質の表面を創る

省金の皮膜は、電子顕微鏡で観察すると非常に緻密な美しい結晶構造を有するとともに、均一な電着めっき膜厚、低電流から高電流と広範囲な光沢被膜となっており、独自の前処理技術により、めっき処理時の異常な放電によるバラつきを引き起こさない製造条件が結実した形といえる。これらを支えるのが、一連のプロセスである「前処理〜下地めっき〜金めっき」で使用される完全自社開発のめっき液である。そして、市が認定する「かわさきマイスター」である二宮氏のOJTにより、モチベーションの高い若手人材と技術は育っており、省金以外にもニッケルや他の貴金属など様々なめっきの開発が進んでいる。
 現在、“省金”めっきは、その耐摩耗性やはんだぬれ性が評価され、国内大手のスイッチメーカーへの試作提供が進んでいる。今後も様々な分野での導入は増えると想定され、大電流を扱う省エネルギー機器の部品などにも応用が期待されている。



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